超高層建築の世界#6 ロッテワールドタワー
- TheWorldofSkyscraper
- 2020年4月8日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年4月10日
SKYSCRAPER’S WORLDへようこそ
管理人のBKBこと、かわさきです。
このブログでは世界の超高層建築を紹介していきます。
早速ですが, 今日ご紹介するのがコチラ
ロッテワールドタワー
前回ご紹介した広州周大福金融センターや香港環球貿易広場と同じ, コーンペダーセンフォックスアソシエイツがデザインを担当しています。 ロッテは皆さんご存知の通り
お菓子メーカーのロッテと捉えていただいて問題ありません。
私もこれまで知らなかったのですが, 日本法人をトップとする韓国のロッテグループは韓国五大財閥に数えられるほど強い影響力を持っているそうなんですね。
そんな, ロッテワールドタワーは韓国随一の超高層複合ビルです。
2011年に工事が始まり, あしかけ6年, 2017年に完成・開業を迎えました。
この123階建て555mの高さというのは韓国で最も高いビルで,
全体とおして見ても世界5位の高さということになります。
ちなみに世界6位は2014年に建替えられたアメリカの
ワールドトレードセンターでこれが541mですから,
世界第5位の高さの高層ビルがソウルにあるということで
以外に身近なところにすごいものがあるんだなぁという風に
感じてもらえたんじゃないかと思います。
また, 韓国国内で強力なパワーを持つロッテですから, 第二のロッテタワーを釜山に計画していることがわかっています。
こちらの名前は釜山ロッテタウンタワーと言うそうです ただこちらは基礎, 地下部分が完成した後に ソウルのロッテワールドの建設に集中するため 工事がストップしたままになっているそうです。 完成すれば510mの高さ, 韓国で2番目に高いビルとなる計画ですから ソウルの次は, 釜山ロッテタウンタワーの完成が心待ちにされます。 当初2016年の完成を予定していたこの計画は
これまでも度々登場しているアメリカの組織設計事務所SOMが手がけました。
SOMやソウルロッテタワーを担当したKPFという2つのアメリカの建築事務所が
アジアにおける超高層ビルの建設ラッシュを牽引していますね。
ロッテワールドタワーの名前の通り, この韓国最大のタワーは ロッテワールドというテーマパークに隣接する
第二ロッテワールドと呼ばれるエリアにあります。 僕はこれまであまり韓国の観光事情になじみがなかったので知りませんでしたが 韓国では3大娯楽施設のひとつと言われているそうです。
※韓国3大娯楽施設
ロッテワールド
エバーランド
ソウルランド
さて、では続いてロッテワールドタワーのデザインの紹介に移ります。 ◯デザイン, 形状の特徴
外観デザインや全体の形ですが, ロッテワールドタワーは
韓国の伝統工芸である陶芸品や韓国式の書道である書芸をベースにしながら
周辺の地形をモチーフとした先細りな形が特徴的な建築です。
実際には頂点の部分から縦に2つに割れるように壁面は分かれていくのですが
ガラスのカーテンウォールがソウルの街や遠く広がる空を映し出します。
これまで取りあげてきた超高層建築の中でも特に細長く,
垂直性が強調されたデザインになっているかと思います。
また, インスタグラムなどではイベント時の花火の様子や
雲のかたまりの中からタワーの頂上だけが見えている写真,
色鮮やかにライトアップされているシーン等々,
様々な姿をみることができます。
インスタ:#ロッテワールドタワー はコチラ➡ https://bit.ly/39Ua05Z
◯ロッテワールドタワーの構成
さて, そんなロッテワールドタワーですが主に4つの部分から構成されています。
その4つというのがショッピング(テナント), オフィス, ホテル, アパートメントです。
この内, ”オフィステル”と呼ばれるフロアサービスが
面白かったのでご紹介したいと思います。 このオフィステルというのはその建物内で働く人向けに 一時利用を前提とした居住空間を提供するスタイルのことを言います。
韓国ではロッテワールドタワーのほかにも一般的なサービスとして オフィステルのスタイルというのは展開されているそうです。 職場のある建物内にホテル並みのサービスが受けられて かつフロント対応やジム利用もできるオフィステルは羨ましい限りですね。 まさに究極の職住近接の生活スタイルといったところでしょうか。 ここに住んだら, もはやリモートワークの必要も サードプレイス的な空間も必要ないかもしれませんね。 その他, 低層部分に連結してロッテモール, 名品館・百貨店, コンサートホールや映画館といった文化施設が広がり, 第二ロッテワールドは構成されます。 2014年に開業したロッテモールは年間2800万人が訪れる人気施設ということですが 韓国の人口が約5200万人ですから, 2人に1人以上が
ここで買い物を楽しんでいるということになります。
全国民の半数以上の規模の人が訪れる施設ということで,
改めて韓国国内でのロッテグループの影響力や経済的パワーの大きさを感じますね。
では最後に,ロッテワールドタワーの印象的な写真を
ハイライトでご覧ください
はい, ということで今回は以上となります。
いかがでしたか?
高い建物って見てるだけでワクワクしますよね。
YouTubeではこの後、建築パースや参考画像を用いたハイライトを用いて
映像をまとめて行きますのでよかったら見てもらえると嬉しいです。
ビジュアル以外の部分でも今回のロッテワールドタワーのように周辺のトピックを調べていくと色々と面白い情報が出てきて、調べてみようかな、もっと知りたいと思ってもらえたのではないかと思います。
感想や質問、この建物について知りたい、といったご意見はコメント欄でお待ちしてます。
これからも世界の高層建築を紹介していくのでチャンネル登録してもらえたら嬉しいです。
では今回はこの辺で、さようなら!
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